開発技術名
「マツノザイセンチュウの病原性の比較、及び抵抗性アカマツ系統の抵抗性ランキングの把握」
技術開発の経緯
「ひょうご元気松」苗の抵抗性強度を線虫の人工接種法で検定した結果、従来のマツに比べて抵抗性は高くなっている。一方で、抵抗性強度にかなりばらつきのある集団であることも判明した。そこで、さらに抵抗性を向上させるため、抵抗性アカマツ採種園の構成母樹を抵抗性の高い系統への絞り込みを検討した。
開発技術の内容
県内各地(10カ所)からマツノザイセンチュウを収集し、病原性の比較を行った結果、病原性において強・中・弱の線虫グループに分類できた。強グループに分類された線虫を用い、緑化センターの構成母樹22系統の抵抗性ランキングを解明し、抵抗性の低い6系統を明らかにした。
期待する効果
緑化センターの抵抗性アカマツ採種林で、毒性の強い線虫に対しては抵抗性の劣るアカマツの6系統を廃棄することにより、抵抗性アカマツ種子の平均抵抗力を10%向上し、より抵抗性の高い苗木(年20,000本)を供給できる。
連絡先
森林林業技術センター森林活用部 0790-62-2118