開発技術名
「(R3)レタスビッグベイン病の被害軽減に向けた緑肥用カラシナの利用方法」
技術開発の経緯
淡路島のレタス産地では、土壌病害であるレタスビックベイン病の発生に苦慮している。そこで、レタスビックベイン病の耕種的防除の一環として、緑肥すき込みによる被害軽減効果を検討した。
開発技術の内容
ア シロカラシ「地力」(以下、カラシナ)をレタスほ場にすき込むことで、レタスビッグベイン病に対し
て、すき込み量10a当たり1tで防除価21.5、3tで30.2、5tで36.2となり、3t以上で被害軽減効果が得られ
る。
イ 栽培ほ場においては、元肥として、10aあたり窒素量3kgを施肥し、4月下旬にカラシナを種子量10a当
たり3kg播種する。
ウ 開花期になった6月中旬に土壌にすき込こむ。その後、被覆せずにレタス定植まで腐熟させる。
エ カラシナは湿害に弱いため、ほ場に水が溜まらないよう注意する。
期待する効果
総合防除対策の一技術として、環境に負荷の少ない持続的なレタス生産に貢献できる。
連絡先
農業技術センター 病害虫部 0790ー47-1222 (作成者: 川口 藍乃)