開発技術名
ハボタンの再緑化防止技術
技術開発の経緯
ハボタンは、鮮明な葉色の商品が求められるが、着色した葉が再度緑色に戻る再緑化が問題となっている。これまでの研究成果から、着色後の再緑化防止には光環境の制御が有効であると考えられたため、簡便な被覆処理による品質安定化技術を検討した。
開発技術の内容
ア ハボタンでは品種により再緑化のしやすさが異なり、「晴姿」(白色)、「初紅」(赤色)は本技術による再緑化防止が可能である。「白つぐみ」(白色)、「紅つぐみ」(赤色)は効果が小さい。
イ 着色後すぐの株をシェード栽培用の遮光率99%資材(資材例:イワタニ多層シルバーポリ(厚み0.1㎜))でトンネル状に覆い、15日間にわたって(3日被覆後、2日無被覆の3回繰り返し)処理することで無処理よりも再緑化が抑えられる。
期待する効果
ハボタンの着色後の高温による再緑化について、気温の上昇が予想される場合の予防策として実施することで、品質低下を未然に防ぐことができる。