開発技術名
「但馬地域魚種の簡易脂肪測定」
技術開発の経緯
ア 水産物のおいしさや旬の判断基準の一つである「脂ののり」は、正確な測定を漁業者や加工業者が行うことは困難であり、ある程度の精度で簡易に測定できる方法の必要性が指摘されていた。
イ そこで、兵庫県の大和製衡(株)が開発した体脂肪計を応用した簡易脂肪計を活用し、魚種ごとに公定法(エーテル抽出法)との相関を高めるためのデータを集積することとした。
開発技術の内容
ア 魚種や測定部位の違いによる電気抵抗値の差の把握及び公定法との相関の決定。
イ 但馬地域の代表的な魚種であるハタハタとアカガレイの脂肪含量と脂肪計の測定値(電気抵抗値)の検量線を作成。
ウ 他魚種の検量線作成に係る、公定法による脂肪含量を測定し、大和製衡(株)が検量線を作成。
期待する効果
ア 簡易脂肪計を利用することにより、利用する魚の「脂ののり」が現場で数値として客観的に確認できるようになり、原料特性に合った利用方法が選択できる。
イ 様々な魚種の「脂ののり」を、PRの材料やブランド化に利用できるようになる。
連絡先
但馬水産技術センター 0796-36-0395 (作成者:川村 芳浩)