開発技術名
「亜リン酸肥料施用による美方大納言小豆の増収技術」
技術開発の経緯
美方郡では、「美方大納言」小豆が栽培されており、地域ブランド確立を目指した動きが活発化している。産地は、棚田における転作作物としても貴重ではあるが零細栽培が多く、播種適期が短く、収量性が低い、子実の均質性が十分でないなどの技術的問題点を抱えている。
そこで、栽培期間が短い小豆でも施用効果が見込まれる速効性リン酸肥料による増収効果を検討した。
開発技術の内容
土壌に吸着されにくく、作物体内での移行性が高い亜リン酸肥料(大塚亜りん酸粒状1号)を播種35日後に1株当たり1g株元施用し、直後に中耕を施す。
その結果、無処理区に比べ、1株当たり莢数が3.4~7.8莢程度増加し、収量が17~30%増加する。
期待する効果
増収により総生産・販売量が増加し、美方大納言小豆のブランド化に貢献できる。
連絡先
北部農業技術センター農業・加工流通部 079-674-1230 (作成者:澤田富雄)