開発技術名
「飛ばないナミテントウを利用したイチゴのアブラムシ防除技術」
技術開発の経緯
アブラムシの防除は化学農薬の使用が主流であり、減農薬に向けての対策が望まれている。そこで、飛ばないナミテントウを利用したアブラムシ類の防除技術の確立に取り組んだ。
開発技術の内容
イチゴ栽培において、株あたりのアブラムシ数が50頭以下であれば、飛ばないナミテントウ10頭/㎡の放飼で防除効果が得られる。アブラムシ多発生時は気門封鎖型殺虫剤(粘着くん液剤等)を散布後、飛ばないナミテントウを同密度で放飼すると防除効果が安定する。
期待する効果
イチゴは作期が長いことから、放飼テントウの次世代虫とともに長期の防除効果が期待できる。ハダニ類に対する天敵を併用すれば、化学農薬を使用しない害虫管理が可能である。
連絡先
農業技術センター環境・病害虫部 0790-47-1222