開発技術名

「山田錦」の黄化籾率と刈取り適期を推定するスマートフォン向けアプリ「Grains Cam」

技術開発の経緯

 産地では品質向上を図るために目視による黄化籾率調査を行い、調査時の黄化籾率と刈取り適期(6日間)の情報を農家に提供している。黄化籾率の調査は労力を要するとともに、その精度に個人差が生じる課題がある。そこで、調査労力の軽減と調査精度の平準化を図るためにスマートフォン(以下、スマホ)のカメラで籾を撮影し、黄化籾率の算出と刈取り適期を予測するAndroid向けアプリの開発を行った。

 

開発技術の内容

ア 籾(約150籾:2穂分)を脱穀し、グレーのトレイに乗せてスマホのカメラで撮影する。
イ 撮影された籾画像をスマホの通信機能でサーバーに送信する。そこでは、黄化籾率を算出するための画像処理と刈取り適期を推定する。
ウ スマホ画面上には黄化籾率と刈取り適期(6日間)が瞬時に表示される。
エ Xperia 1機種、Galaxy2機種、AQUOS 1機種、合計4機種で実用性を評価した結果、AQUOSを除いては、推定誤差が約6%と実用レベルである。

 

期待する効果

 調査作業の効率化による調査数の増加とそれに伴う刈取り作業が行われ、品質向上が期待される。

 

連絡先

 農業技術センター農産園芸部 0790-47-2412 (作成者:加藤 雅宣)