開発技術名

「ポットハボタンの正月向け需要に対応した作型の開発」

 

技術開発の経緯

 近年、花壇苗の販売価格は低迷しており、付加価値を備えた商品の開発が求められている。本県の花壇苗で最も生産量が多いポットハボタンについて、正月向け需要期の12月中旬に高品質商品を出荷できる作型開発が求められており、播種時期及びその後の管理について検討した。

 

開発技術の内容

 ポットハボタン生産において、播種を8月15日~25日とし、鉢上げは播種25日後頃とする。施肥時期及びポット当たりの施肥量は、鉢上げ4週間後に固形肥料(窒素成分8%)を1.5g、8週間後に0.8gとする。その結果、正月需要向けに対応できる12月中旬に、葉数40枚以上、地上部生体重40g以上、株幅に占める着色部分の割合が60%以上となる高品質の商品を出荷できる。

 

期待する効果

 12月中旬の出荷商品について、播種日を従来よりも遅らせることで育成期間を20~30日程度短縮でき、高品質化により販売単価の上昇につながる。

 

連絡先

 農業技術センター農産園芸部 0790-47-2424