開発技術名

「「なしおとめ」適期収穫カラーチャートの作成」

 

<h2技術開発の経緯

 県北部地域でのナシ栽培において、優良な早生品種の導入は収穫労力の分散、経営の安定化等を図る上で急務となっていることから、「なしおとめ」(品種名:但馬1号)を育成し、その普及を目指している。「なしおとめ」は果皮色の進み方が他の品種よりやや早いため、収穫適期がわかりにくい。そこで、「なしおとめ」の収穫適期判定用カラーチャートを開発し、高品質果実を安定的に出荷できる、わかりやすい収穫適期判定法を確立した。

 

開発技術の内容

ア 「なしおとめ」果実赤道部の表皮写真を利用し、やや未熟、収穫はじめ、収穫適期、収穫おわり、過熟の5段階の色票とする。
イ 適期の基準は果皮色、糖度(11%以上)、滴定酸度、果実硬度およびデンプン指数等から策定する。収穫適期は開花後125日前後である。
ウ 圃場での収穫時に、ていあ部(果頂部)から判定できるほうが作業上、判定しやすい。赤道部とていあ部の果皮色の変化には相関関係がみられることから、ていあ部用のカラーチャートも同様に作成する。

 

期待する効果

 カラーチャートを利用することにより、収穫はじめの果実から一定の基準でそろえることができ、高品質果実を安定して出荷することが可能となる。

 

連絡先

 北部農業技術センター農業・加工流通部 079-674-1230 (作成者:小河 拓也)