開発技術名

「ナシ新品種「但馬1号」の育成」

 

技術開発の経緯

 県北における二十世紀系品種の栽培割合は8割を超え、品種のバリエーションが少ない。特に早生品種は4%程度しか栽培されておらず、優良な早生品種の選定は経営の安定化を図る上で急務となっていた。

 

開発技術の内容

ア 現地ナシ生産者と共に栽培特性、果実品質を検討した結果、北部農技で育成した品種「但馬1号」は商品価値の高い早生品種として認められ、登録出願中である。
イ 「但馬1号」は、8月中~下旬に成熟する黄緑色の青ナシである。
ウ 品質面では、同時期に熟する「幸水」と比較して大玉で日持ちが良いが、糖度は同程度である。また果芯が小さく可食部が多いという特長を持つ。

 

期待する効果

 但馬地域特産の早生青ナシ品種として夏季の観光資源とのマッチングや収穫労力の分散、経営の安定化につながる。また、他産地との差別化により、ブランド品として定着し、有利販売につながる。

 

連絡先

 北部農業技術センター農業・加工流通部  079-674-1230   (作成者:真野隆司)