開発技術名
「改良「株ゆるめ」処理によるクリの凍害抑制」
技術開発の経緯
阪神、丹波農業改良普及センターからの「クリの凍害防止方法の研究」、「クリ凍害、低樹高対策に有望な中国グリ台木の選抜」等の要望を受け課題化した。対策技術のうち「株ゆるめ」処理法について技術確立を図り、現地実証において効果を確認した。
開発技術の内容
11~1月に、フォーク型バケット、または専用アタッチメント(特開2014-079201)を付けたブレーカを装着した油圧ショベルにより、クリ幼若木の株を2~4方向から10㎝程度持ち上げることで、凍害が著しい園地でも枯死樹率を5%以下に抑制できる。なお、2、3年生の幼木であれば茶用反転鍬、スコップを用いて同様の処理を行うことで凍害を軽減できる。個別の園地における凍害の危険度を判定するための指標及び対策技術マニュアルは当センターHPに掲載している。
期待する効果
凍害による新植、栽培管理経費のロスを防いで新植を推進できることにより、「日本一の丹波栗産地の復活」構想(H32、栽培面積200ha、生産量200t)等、県産栗の振興に寄与できる。
連絡先
農業技術センター農産園芸部 0790-47-2424 (作成者:水田泰徳)