開発技術名

「日射制御型拍動灌水によるブルーベリーの鉢植え栽培」

 

技術開発の経緯

 ブルーベリー栽培は、主に観光もぎとり園として取り組まれている。ブルーベリーは土壌のより好みが強く、土壌改良の困難なところでは鉢植え栽培が取り組まれている。この場合、灌水が不可欠であるが、タイマー式自動灌水は灌水労力の省力化が図れるものの、天候に応じた灌水量のコントロールができないなどの問題点がある。
 そこで、日射制御型拍動灌水をブルーベリーの鉢植えに応用し実用性を検討した。

 

開発技術の内容

 日射制御型拍動灌水は、日射量に応じて灌水量が増減することで、毎日一定量の灌水よりも新梢伸長が旺盛となり、さらに収量は従来のタイマー式灌水に比べ、約20%多くなることが明らかとなった。ただし、鉢植え栽培向けの工夫として、①点滴チューブの元と末端の灌水量の差を減らすため、樹列の端で折り返し1樹列に2重のチューブとする、②日射量との対応を良くするため、1回の拍動による灌水量を減らし、灌水回数を増やす、などが必要である。

 

期待する効果

 電源のない場所にも設置可能で、鉢植えだけでなく地植のブルーベリーにも利用可能な灌水方法として期待できる。

 

連絡先

 北部農業技術センター農業・加工流通部 079-674-1230