開発技術名

「ジベレリンペースト剤を用いた「但馬1号」(なしおとめ)の早期出荷技術」

 

技術開発の経緯

 当センターで育成され、県北部で栽培が推進されている「但馬1号」は、例年820日前後の短い期間に収穫期が集中している。そこで、出荷期間拡大と作業分散を図るため、早期出荷技術としてジベレリンペースト剤(以下、GAP)処理の有効性について検討した。

 

開発技術の内容

 「但馬1号」の果梗にGAP2030/果 塗布する。処理時期は満開40日後とする。

ア 処理により半数以上収穫した時点(収穫盛期)で比較すると、無処理より7日程度早まる。

イ 果実重は無処理(平均約380g)と比べ、約60g大きくなる。

ウ 果実品質や日持ち性に差はない。

エ ジベレリンペーストの経費は1果当たり約3.9円、処理時間は1果当たり約4.2秒を要する。

 

期待する効果

 盆時期に供給可能となり、新たな需要の拡大が期待できる。

 

連絡先

 北部農業技術センター 農業・加工流通部 0796-36-0395 (作成者:木下 歩)