開発技術名
「高β-グルカン含量のもち麦「フクミファイバー」を用いた新製品」
技術開発の経緯
高β-グルカン品種「フクミファイバー」を用いたβ-グルカンを豊富に含む新規加工食品の製品化が要望されており、①粗粒もち麦粉を配合した食パンのβ-グルカン含量②ゆで麦製品のレトルト前処理条件③ゆで麦製品、グラノーラ製品に適したメニューや商品形態を明らかにした。
開発技術の内容
ア 粗粒もち麦粉(もち麦粉の60mesh以上の粗めの部分)を15%配合(対小麦粉)した食パンのβ-グルカン含量は0.73%で、小麦粉100%のものの14.6倍含まれる。
イ ゆで麦製品の製造をレトルト加工する場合、袋詰め前に10分間ゆでることで、β-グルカン含量は保持され(4.4%)、麦粒は水分、粒重が上がって膨軟し、軟らかさの評価が高い製品となる。
ウ グラノーラ製品については、通常のオート麦をもち麦に置き換えるだけで、食味に影響なく、高β-グルカン化が可能となる。
エ ゆで麦製品、グラノーラ製品の食べ方としては、ゆで麦は「ごはんに混ぜる」、グラノーラは「朝食」や「おやつ」など、毎日摂取しやすいメニューや商品形態が適している。
期待する効果
開発技術を活用した委託製造により、「フクミファイバー」の機能性を活かした新製品を開発、商品化し、需要拡大につなげる。
連絡先
北部農業技術センター農業・加工流通部 079-674-1230 (作成者:田畑 広之進)