開発技術名
「日本酒の市場調査に基づく香港、欧州向け醸造コンセプト及び新製品の開発」
技術開発の経緯
日本酒の輸出促進を図るには、輸出対象地域の嗜好に応じた日本酒の醸造コンセプトを見いだし、輸出向け日本酒製品の開発に活用することが求められている。このため、連携酒造メーカーの輸出対象地域である香港及び欧州における嗜好調査を行い、香港、欧州向け新製品の開発に取り組んだ。
開発技術の内容
ア 日本酒の市場調査の結果、香港ではスーパー、レストランともに純米大吟醸酒が51 %(144種類)、大吟醸酒が18%(50種類)と大吟醸酒の取扱が圧倒的に多い。
イ 欧州では普通酒が29.4%(79種類)、純米酒が26.4%(71種類)と割合が高い。
ウ 地域によって日本酒への嗜好性に違いがあり、香港向けには高精米歩合で香りの高い吟醸、大吟醸酒が、欧州向けには70%程度の通常精米歩合で、比較的味のある純米酒、普通酒が醸造コンセプトとして適している。
期待する効果
得られた輸出対象地域別の醸造コンセプトを県内酒造メーカーに提供し、輸出向け醸造製品の開発に活用し、日本酒の輸出拡大を図る。
連絡先
農業技術センター農産園芸部 0790-47-2412 (作成者:杉本 琢真)