開発技術名
「ダイズ茎疫病抵抗性に関する高精度DNAマーカーの開発」
技術開発の経緯
大豆栽培地域における減収要因を調査した結果、温暖化による品質低下、ダイズ茎疫病やダイズモザイクウイルス(SMV)等による病害が主な要因と考えられた。そこで、将来的な品種対策の観点から、ダイズ茎疫病抵抗性の系統や品種の選定に活用できるDNAマーカーを開発した。
開発技術の内容
ア 茎疫病真性抵抗性遺伝子に連鎖した大豆の第3番染色体上に存在する6種類のDNAマーカーにより、真性抵抗性系統を高精度で選抜することができる。
イ 茎疫病圃場抵抗性遺伝子に連鎖した大豆の第15番染色体上に存在する7種類のDNAマーカーにより、圃場抵抗性系統を高精度で選抜することができる。
ウ 茎疫病真性抵抗性DNAマーカー及び圃場抵抗性DNAマーカーを組み合わせることで、真性抵抗性と圃場抵抗性の両抵抗性を有する系統の選定と、品種の選抜が可能である。
期待する効果
今回得られたDNAマーカーを利用することで、高度なダイズ茎疫病抵抗性のある品種及び系統の効率的な選定に貢献できる。
連絡先
農業技術センター農産園芸部 0790-47-2412 (作成者:杉本 琢真)