兵庫県では12頭の基幹種雄牛と28頭の産肉能力検定中の種雄牛候補牛を飼育していますが、但馬牛の種雄牛の作出は北部農業技術センターで行っています。
北部農業技術センターでは毎年、県内で生産された雄子牛の中から16頭を優秀な種雄牛の候補牛として選定します。
この候補牛を育成し、発育状況や精液性状などを検定(直接検定)し、7頭の種雄牛候補牛を選抜します。
さらに、その候補牛を交配して生まれた子牛を北部農業技術センターや肥育農家で試験的に肥育し、肉質や肉量を検定(現場後代検定)します。
このように二段階の産肉能力検定に合格したものが県有の基幹種雄牛となり、その精液は農家で飼育されている雌牛に利用されます。基幹種雄牛が作出されるまでには約5年間かかり、最近では福芳土井、福俊土井、福広土井、菊宮土井など質と量を兼ね備えた優秀な種雄牛が作出されています。
参考資料:供用種雄牛系統図、検定牛枝肉格付結果
(お問い合わせ)北部農業技術センター 畜産部 TEL:079-674-1230