開発技術名

 黒大豆エダマメ(ひかり姫)の収穫適期の判定技術


技術開発の経緯
 

 

 ひかり姫は、総合センター育成の黒大豆のエダマメで、新たな特産品目として生産振興が図られている。しかし、品質的特長や収穫の指標は明らかになっておらず、収穫適期の判断が難しかった。そこで、収穫時期別の品質の変化を調査し、収穫適期の判定技術の開発に取り組んだ。

 

開発技術の内容

 

ア 莢の厚さの変化と子実重量の増加および糖含有率の上昇傾向が類似していることから莢の厚さを収穫始めの指標として適用でき、糖含有率が高まる10月中旬頃の莢の厚さ11mmが収穫始めの目安となる。

イ 収穫始めから10日程度、子実は緑色を保ち、糖含有率は上昇し、約10日後に糖含有率が最も高くなる。それ以降、子実は赤みを増し、約15日後には莢の厚さが約13mmと最大になる。

ウ 莢の厚さが約13mmに達してから約5日後、糖含有率の著しい低下が始まり、収穫適期の目安となる破断荷重(5N10N)を超える。この時、子実色の赤み(a *)も最大となることから子実色の変化が収穫終わりの目安として活用できる。

 

期待する効果 

 

 生産者への情報として提供することで、エダマメを適期収穫する際の目安となる。