開発技術名
高温耐性・食味に優れる水稲新品種「コノホシ」の育成
技術開発の経緯
近年の温暖化により本県南部を中心に栽培されている「キヌヒカリ」は、高温障害による外観品質の低下が顕著である。このため平成28年度から品種開発をスタートし、キヌヒカリ熟期の高温耐性・良食味品種を開発した。
開発技術の内容
ア 平成28年度から10組合せの交配、集団養成による世代促進を行い、令和元年度から場内圃場において有望系統の選抜を行った。令和4年から現地試験ほ場を設置し、有望系統の現地適応性を評価し、令和6年度に最終選抜した1系統(「兵系92号」)は下記の特性を持つ。
イ 高温登熟耐性に優れ、令和4、5、6年度の3か年を通じて整粒率が一等米の基準である70%以上(76%)である(「キヌヒカリ」は42.9~59.9%)。
ウ 成熟期は「キヌヒカリ」よりも2~3日早いがほぼ同等である。
エ 千粒重は22.0g程度で「キヌヒカリ」(24.0g程度)よりやや小さいものの、穂数が多いため収量性は「キヌヒカリ」と同程度である。
エ 食味感応調査の結果、「キヌヒカリ」と同等以上と評価されている。
オ 「コノホシ」と命名、品種登録出願し、受理されている(令和7年2月)。
期待する効果
「コノホシ」は、高温登熟耐性に優れるため、県下一等米比率の向上が期待でき、収量性も「キヌヒカリ」と同程度であるため生産農家の収入増加が期待できる。