開発技術名
成熟が早く、倒伏に強い黒大豆新品種「兵系黒7号」の育成
技術開発の経緯
近年の気象変動等の影響により、県北部地域で栽培される黒大豆「クロツル(コウノトリ大豆)」生産地において、収穫期(成熟期)の遅延や倒伏、 裂皮の発生による収量の低下が課題となり、生産現場や実需者からは成熟期が早く、倒伏に強く、裂皮が少ない品種の育成が求められた。
開発技術の内容
ア 当センターが保有する黒大豆在来系統(55系統)から、選抜育成した「T6」は下記の特性を持つ。
イ 成熟期は「クロツル」よりも7日早熟である。
ウ 主茎長は「クロツル」よりも19cm短く、倒伏に強い。
エ 裂皮の発生は「クロツル」よりも少なく、正品収量性が高い(「クロツル」対比:115%)。
オ 百粒重は48.5gで、「クロツル」(43.0g)よりやや大きい。
カ 「兵系黒7号」と命名し、現在、品種登録出願し、受理されている(令和6年11月)。
期待する効果
県北部地域を中心とした黒大豆の安定生産、安定供給が可能である。倒伏に強いことから、コンバイン収穫適性が高い。参考特性として、既存品種に比べて病害に対して圃場抵抗性を有するため、コウノトリ育む農法に対応した有機栽培の推進、化学合成農薬の低減にも繋がり、ひょうご農林水産ビジョン2030の「農林水産物のブランド力強化と生産者所得の向上 」に貢献できる。