開発技術名
ブドウ「BKシードレス」の結実管理法
技術開発の経緯
黒色大粒系ブドウについて、近年の温暖化の影響により着色不良による品質低下が問題となっている。県内の主力品種である「ピオーネ」に代わり着色が良いとされる「BKシードレス」の現地導入が進みつつあるが、夏季の高夜温条件下における着色特性の確認や4倍体ブドウに匹敵するような大粒となる結実管理が求められていた。そこで、本品種の高品質かつ安定生産を目的に、最適な植物成長調節剤の処理条件を検討した。
開発技術の内容
○大粒に仕上がる結実管理技術(最適な植物成長調節剤の処理条件)
ア 本品種は3倍体のため、果実中の種子は生じないが、植物成長調節剤の処理を行うことで果粒肥大を図ることができる。
イ 植物成長調節剤1回処理のみよりも2回処理の方がより果実肥大が良く、1回目処理をジベレリン(以下、GA)50ppm、2回目処理をGA50ppmで行うと、600gの目標果実重では、1粒15g以上の大粒に仕上がり、糖度20度以上となる。(一部被覆栽培・短梢剪定、無加温、1回目GA処理時にCPPU5ppm加用、9月上旬収穫時点)
期待する効果
本品種は、高温下でも着色が優れることから、品種や栽培技術の普及により、夏季の高温が常態化する地域での黒系ブドウの高品質、安定生産につながり、産地としてのブランド力の維持・向上が図れる。