サメは交尾をする魚なので、オスの腹ビレには交接器(クラスパー)がついています。交接器は先端が人の指の第一関節のように折れ曲がるようになっており、効率よく精子を送るための細い溝が付いています。交尾の際、オスは交接器をメスのお腹にある穴(総排泄口)に差し込みます。交接器は2本ありますが、交尾にはどちらか片方を使います。オスは差し込んだ交接器の先端を曲げてはずれないようにメスの体内にひっかけます。そして、体内にある精子を蓄えておく袋からメスの体内に精子を送り込みます。
 メスには交接器はついていません。交接器はエイの仲間にも付いています。水族館などでサメを見る機会があれば、ぜひオスとメスを見分けてみてください。

 

 

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