開発技術名

 ウシ伸長胚のゲノム解析技術及び緩慢凍結法を用いた保存技術

 

技術開発の経緯 

 ウシゲノム情報が分析機器の進歩により解明されつつある。但馬牛の改良においても現状の統計遺伝学的手法にゲノム情報を組み合わせることで遺伝的多様性を確保しながら、ブランド力強化へのスピードアップが図られる。

近年、人工授精後14日前後の伸長胚を利用したゲノム解析の研究が行われており、胚移植技術に活用されている。伸長胚からの細胞採取は、7日目胚に比べて容易で肉眼下でゲノム情報を解析できる細胞を得られる。

今回、伸長胚を用いたゲノム解析を実施し、細胞採取後の胚の保存方法を検討した。

 

開発技術の内容

ア 但馬牛の繁殖雌牛において、回収した伸長胚を約1mm程度切断し、切断後の胚をエチレングリコールによる緩慢凍結法で凍結したところ、全ての胚が融解後1週間生存したため、緩慢凍結法による凍結で伸長胚を保存できる。

イ 回収した伸長胚の切断片から、精度の高い型判別ができ、ゲノム解析は可能である。

ウ 同一個体から回収した伸長胚間でSNP型に差が認められ、移植前の伸長胚について能力評価の比較が可能である。

 

期待する効果 

切断後の伸長胚の生存性を維持しながら、凍結保存することが出来る。

移植前の伸長胚の能力評価が可能となる。