開発技術名

「ウシ個体における肉質に関する遺伝的能力を評価する遺伝子マーカー及びそれを用いた肉質に関する遺伝的能力の評価法」

 

技術開発の経緯

 但馬牛は遺伝的に優れた産肉形質を持っているが、和牛の改良は産肉能力の統計学的手法によってなされてきた。但馬牛の優れた産肉能力をより的確に選抜し、さらなる産肉能力の向上を図るため、遺伝学的特徴の明確化及び種牛の正確な選抜指標の確立が求められている。

 

開発技術の内容

 黒毛和種で検出された脂肪交雑を増加させるゲノム領域を詳細に調べることで、ウシpantophysinの5’上流-716bp(4番染色体の49100585番目の塩基/Btau4.0)に位置するSNP(C→T)が脂肪交雑と連鎖および相関することを見いだした。

 

期待する効果

 優良なDNA型を持つ種雄牛は、非優良なDNA型の種雄牛よりも脂肪交雑の育種価が0.42高く、種雄牛の選抜に有効である。

 

連絡先

 畜産技術センター家畜部 0790-47-2430