開発技術名

「ハタハタ分布回遊状況」

 

技術開発の経緯

 ハタハタについて、魚探による魚種判別精度の向上、資源管理に関わる高度回遊に関する情報が不足していたため、分布行動生態、特に海底付近での分布様式と沖合での遊泳層の把握に努めた。

 

開発技術の内容

ア 海底付近でのハタハタの分布様式
秋期の漁場の海底付近を、海底~1m、1~4m、4~20mの3層に分けて考えると、
①分布密度は海底~1m層が最も高い。 ②海底~20m内に分布するハタハタのうち海底~1m層に分布する個体数は1~3割と推定される。
③海底~1m層の分布密度は18時から20時にかけて低下する。
イ 沖合での遊泳層
秋期(移出期)では中層の水温1~2℃層(水深180~500m)に分布する。
ウ 計量魚探でハタハタ現存量を推定する際の留意点
①周波数特性の似るホタルイカ等との混在比率を別途情報として与える必要がある。
②海底と分離できず解析から除外されてしまう、海底~1m層に分布する個体について、補正(加算)を行う必要がある。

 

期待する効果

 魚探による現存量推定の精度向上。

 

連絡先

 但馬水産技術センター 0796-36-0395 (作成者:大谷 徹也)