開発技術名

「画像解析形質を用いた肉色変化の少ない但馬牛の改良技術」

 

技術開発の経緯

 既存の成果により、市場関係者が牛枝肉を選ぶ際、肉色の良さを重視することが分かっており、肉色は画像解析技術を用いることで客観的に評価可能である。今後、但馬牛の改良に新たな市場の評価を反映するため、肉色の客観的評価指標を用いた種雄牛選抜手法を検討する。

 

開発技術の内容

 但馬牛枝肉の第6-7肋骨間の横断面をデジタルカメラで撮影し、その画像をデジタル処理して解析すると、赤色の程度を表す筋肉R値が高い牛肉ほど、日数の経過による茶褐色への変色程度が大きい。また、この筋肉R値について、親から子への遺伝の程度を示す遺伝率を推定したところ、0.37と中程度の遺伝率が判明したことから、R値の低い個体を選抜するなどして、肉色変化の少ない牛肉生産を目指した遺伝的改良も可能である。

 

期待する効果

 筋肉R値を指標とした種雄牛選抜を行うことで、肉色変化の少ない牛肉を安定生産する。

 

連絡先

 北部農業技術センター畜産部  079-674-1230 (作成者:小浜 菜美子)