開発技術名

 植栽を伴う広葉樹林化の植栽方法

 

技術開発の経緯 

 奥地の不採算人工林については、立木の生育不良が甚だしく、間伐による公益的機能の回復が望めないため、広葉樹林化を進めることが必要だと考えられている。このため、県では平成24年度から「広葉樹林化促進パイロット事業」に着手し、人工林の伐採跡地を広葉樹林化する更新手法に取り組み、広葉樹林化の技術開発を目指している。

 

開発技術の内容

ア 単植(コナラのみを植栽)するよりも、混植(コナラ、ヤマザクラ、クリを植栽)した方が、環境に対する反応が樹種ごとに異なるため、枯死しにくく、成長しやすい。

イ 検討した植栽密度(2,000本/ha、1,500本/ha、1,000本/ha)の中では、最も植栽密度が高い2,000本/ haで植栽木の地際断面積合計(haあたりに植栽木の幹がどれくらい占めているかの指標)が最大化する。

 

期待する効果 

 植栽を伴った広葉樹林化の植栽初期における、植栽木の成長を促し、生存確率を高める