開発技術名

「(R3)温度管理によるベニズワイガニの生残率向上方策」

 

技術開発の経緯

 

 近年、活きたベニズワイガニ(活ガニ)を流通させる動きが高まっている。しかし、ベニズワイガニはズワイガニより深い水深帯に生息しており、ズワイガニより高水温に弱いとされている。そこで、高水温が原因で蓄養及び輸送中にベニズワイガニが死亡することを防ぐため、温度耐性(24時間以内の生残率・死亡率)を調べた。

 

開発技術の内容

 

・海水温と24時間以内の生残率に関する予測式を作成した。

 予測式:24時間以内の生残率=1/[1+exp{-(-1.031×海水温(℃)+10.561)]

 (実験を行った海水温の範囲:4.615.0℃)

24時間以内の死亡率を10%以下にするためには海水温を8.1℃、5%以下にするためには7.4℃、1%以下にするためには  

 5.8℃以下にする。

期待する効果

 適切な温度管理を行うことができるようになり、畜養及び輸送中の生残率を高め、高付加価値化を図ることができる。

 

連絡先

 北部農業技術センター 農業・加工流通部 (現在:但馬水産技術センター) 0796-36-0395 (作成者:中村 匠)