開発技術名

「業務用寒玉系キャベツの短期冷蔵による4月中旬~5月上旬の出荷技術」

 

技術開発の経緯

 寒玉系キャベツにおいては、特に加工・業務用を中心に定時・定量供給が求められるが、キャベツの栽培特性上、4月中旬~5月上旬の安定的な出荷が難しい。そこでこの時期に収穫される作型に対して、補完的に3月~4月上旬に収穫し、冷蔵によって4月中旬~5月上旬の定時、定量出荷する技術開発を行った。

 

開発技術の内容

ア 冷蔵温度は2℃とし、キャベツ5~6個を0.04mm厚ポリエチレンの袋に入れて密封し、コンテナに詰めることにより、重量の減少やしおれを抑制できる。
イ 3月下旬収穫で、1か月間の冷蔵に適する品種は「青龍345」である。
ウ さらに新たに品種登録予定である「YR503」は「青龍345」に比べ花芽の発達が遅く、5月上旬までの冷蔵も可能である。

 

期待する効果

 寒玉系キャベツの4月中旬~5月始めまでの出荷が可能となり、5月から収穫の初夏どりキャベツと合わせて11月~6月までの継続した出荷が可能となる。

 

連絡先

 淡路農業技術センター農業部  0799-42-4880   (作成者:竹川 昌宏)