開発技術名

「レタス難防除病害の新しいほ場診断技術の開発」

 

技術開発の経緯

 淡路島のレタス産地ではビッグベイン病と菌核病が問題となっている。それに対して、農薬散布、土壌消毒、耐病性品種の栽培、排水改善など様々な防除対策が開発されているが、発病程度を予測する手法がないため、ほ場毎に最適な防除方法を確定することが困難であった。
 そこで、①発病要因を診断し、②発病リスクを評価し、③リスクに応じた防除対策を提案する、という新しい土壌病害管理システムを開発した。この概念に基づいた両病害のほ場診断項目を検討し、発病リスクに最適な防除手段を選択する技術を開発した。

 

開発技術の内容

ア ビッグベイン病については、診断項目を①春作終了後の土壌のウイルス濃度、②春における土壌pH、③ほ場の排水性(聞き取り調査)④前年冬作の作目、とする。
イ 発病リスクを3段階に評価し、防除対策は、リスクの低いレベル1の場合、耐病性品種又は定植時の薬剤灌注、レベル2の場合、耐病性品種と定植時薬剤灌注の併用、レベル3の場合、土壌消毒である。
ウ 菌核病については、診断項目として①(A)前作の発病株率、(B)比重選別回収法による土壌中の菌核(伝染源となる菌の塊)の個数、(C)水稲移植初期のすくいとり調査による菌核の個数、のいずれか1つ、②聞き取り調査(薬剤防除対策と発病程度、湛水対策の有無、ほ場の排水性程度)とする。
エ 発病リスクを3段階に評価し、防除対策は、レベル1の場合、適期1回薬剤防除、レベル2の場合、適期と30日後の薬剤防除、レベル3の場合、レベル2に加え、生物農薬、湛水処理を併用することである。

 

期待する効果

 ほ場毎の最適な防除対策の選択が可能となり、発病の低減や、過剰防除を減らすことができる。また、診断事例と導入結果を積み重ね、フィードバックすることにより、診断の精度を向上できることが期待できる。

 

連絡先

 農業技術センター病害虫部 0790-47-1222   (作成者:松浦 克成)