開発技術名

「有効菌を利用してキャベツ・レタスの菌核病を防ぐ」

 

技術開発の経緯

 近年、キャベツ・レタス産地で菌核病の発生が増加し、生産の大きな妨げとなってきている。本病の対策には予防的に化学農薬が多量に施用されており、環境負荷の小さい防除技術の開発が望まれていた。

 

開発技術の内容

ア コニオチリウム ミニタンスの生態解明
 本有効菌の最適生育温度を調べたところ20~22℃であった。本菌の耐暑性・耐冷性については高温(28℃以上)暴露によって速やかに死滅するが、低温状態には非常に強い。よって本菌を使用する場合は、夏期の高温時(6/下~9/下)を避ける必要がある。
イ コニオチリウム ミニタンスの適応性の解明
(ア)キャベツ・レタスに対する防除価は、室内検定では60~80、ほ場試験で40~60の間であり、ほ場処理の生物防除剤としての効果は高く、体系防除の一つとして有望である。
(イ)
①処理時期と防除効果:植え付け直前に処理するより、前作鋤込み時の処理が優る。
②処理量と防除効果:通常(125倍液100L/10a)の1/2濃度の薬剤を200L/10a処理すると薬剤の散布ムラが無くなり防除効果が向上する。
③連年施用の効果:同一ほ場に1年1回で、3年連年施用することにより防除効果は増加する。

 

期待する効果

 菌密度が高いほ場では殺菌剤との体系防除が必要であるが、本菌を使用することにより、化学農薬の30%削減が可能である。

 

連絡先

 農業技術センター病害虫部 0790-47-1222  (作成者:岩本豊)