開発技術名

「カーネーションのUV-B照射によるハダニ類防除技術」

 

技術開発の経緯

 これまでにイチゴでUV-B照射によるうどんこ病、ハダニ類の防除技術が開発されている。そこで、本県の主要花きであるカーネーションに対して、ハダニ類に対するUV-Bを利用した防除技術を開発する。

 

開発技術の内容

ア 冬春切り作型において、光反射資材タイベックでマルチした幅80cm程度のベッドに6~7条で定植する。UV-B光源は床面から高さ10cmの下向き水平放射照度が0.7㎼/c㎡センチ以上になるように設置する。 UV-Bランプ、タイベックシート等の初期投資に約70万円/10aを要する。
イ 6~7月の定植直後からUV-B照射を夜間3時間(23~2時)照射することにより、秋冬期のハダニ類の発生数は無照射と比較して20%以下になる。
ウ UV-B照射による切り花品質(花色、形質等)への影響はなく、黄色蛍光灯との併用も可能である。

 

期待する効果

 カーネーションの冬春切り作型において、定植直後からのUV-B照射はハダニ類の発生を相当量抑制できることから、農薬の使用量を半減することができる。

 

連絡先

 農業技術センター農産園芸部 0790-47-2424 (作成者:小山 佳彦)