開発技術名

「フェロモントラップとwebアプリを使ったハスモンヨトウの次世代予測技術」

 

技術開発の経緯

 ハスモンヨトウは大豆・野菜類の重要害虫である。防除適期把握のためのフェロモントラップの利用については、発生時期の予測精度が高くないため改良が求められている。予測精度の妨げになっているのは、長距離飛来等、突発的要因による誘殺データの攪乱、及び予測シミュレーションモデルで採用する気温データの適合性が悪いことが考えられる。そこで、①誘殺データが突発的要因に左右されにくいフェロモントラップの設置場所の選定、②気温データの補正による有効積算温度シミュレーションにより予測精度の向上を目指す。

 

開発技術の内容

ア 予測データに用いるハスモンヨトウのフェロモントラップの設置場所は、栽培現場でなくてもよく、庁舎駐車場、屋上等の身近な場所で有効なデータが得られる。
イ 有効積算温度シミュレーションでは、現時点の成虫誘殺ピークを起点に次の誘殺ピークを予測する。採用する地点気温データ(アメダスデータ)は、プラス補正することで次世代成虫ピークの適合性が高くなる。補正値はそれぞれの地域で1シーズンの誘殺データを基に設定する必要があるが、概ねプラス2.0~4.0℃になる。
ウ 駐車場等の身近な場所に設置したフェロモントラップで得られたデータを、JPPネットのwebアプリ「有効積算温度シミュレーション」の、アメダスデータと気温補正機能を利用することで、簡便で精度の高い次世代発生時期予測が可能である。

 

期待する効果

 見極めの難しい8、9月のハスモンヨトウの防除適期の決定に有効である。

 

連絡先

 農業技術センター病害虫部   0790-47-1222  (作成者:八瀬順也)