開発技術名

「ポットハボタンの複数本仕立て栽培技術の確立」

 

技術開発の経緯

 近年、花壇苗の一般的な商品は販売価格が低迷しており、付加価値を備え、より高価格を狙えるブランド商品の開発が求められている。これまでに加西農業改良普及センター及び丹波農業改良普及センターから、花壇苗のブランド商品開発及び栽培技術の確立について要望提案があった。特に、本県の花壇苗で最も多く生産されているハボタンについて、ブランド商品の開発が求められていた。そこで、ハボタンの新たな商品形態として、1ポットに複数本仕立てる栽培方法について検討した。

 

開発技術の内容

 ハボタンで3号ポットに複数本仕立てる栽培方法の確立を行った。播種適期は着色のよい8月下旬から9月上旬である。播種法は、ポットに直播する方法に比べ、セルトレイから移植する方法が生育及び着色の揃いがよい。仕立て本数は3本が最も揃いがよく、本数が多いほど揃いが悪くなる。品種は「ウインターチェリー」が着色がよい。

 

期待する効果

 ポットハボタンの一般商品以外に複数本仕立ての商品を持つことで、販売店に新たな商品として提案できる。従来の商品に比べ1ポットあたり2倍以上の単価で販売できる。

 

連絡先

 農業技術センター農産園芸部 0790-47-2424