開発技術名

「EOD加温を利用した鉢物・花壇苗の省エネ暖房技術」

 

技術開発の経緯

 鉢物・花壇苗の春季出荷品目では冬季の暖房が必要であるが、省エネが求められている。燃料代が高騰した場合、冬季に十分な暖房ができず、生育および開花が遅れ適期に出荷できないことがある。加西農業改良普及センターから、鉢物・花壇苗の春季出荷品目の省エネ暖房技術の開発の要望提案を受け、課題化し技術開発に取り組んだ。

 

開発技術の内容

 日没後の時間帯(EOD)に短時間昇温処理を行い、その後低温で管理する方法により、慣行に比べ、省エネが可能で、かつ、生育および品質が同等の商品を生産できる。鉢物・花壇苗の主な品目について、以下のとおりEOD加温が適用できる。
ア EOD18℃・1.5時間-13℃ (慣行:終夜16℃一定):サルビア(コッキネア種)
イ EOD18℃・3時間-13℃ (慣行:終夜16℃一定):ガーベラ、ビンカ、サルビア(ファリナセア種、スペルバ種)、カリブラコア、球根ベゴニア、ブーゲンビリア

 

期待する効果

 暖房コストは、EOD18℃・1.5時間-13℃、EOD18℃・3時間-13℃の温度管理で、それぞれ、慣行の約74%以下、約78%以下への削減が期待できる。

 

連絡先

 農業技術センター農産園芸部 0790-47-2424 (作成者:水谷 祐一郎)