開発技術名
「ストックの温室内二重トンネル被覆高温処理による高品質切り花の生産」
技術開発の経緯
アイアン系品種は市場価値が高く、全国で盛んに栽培されている。淡路地域のストック栽培では二期作に取り組んでいるが、二期作目にアイアン系品種を栽培すると草丈が充分に伸びないため、切り花としての商品性が劣り、4月下旬以降の秀品率は低下している。そこで、春期にアイアン系ストックの高品質切り花を出荷できる技術開発に取り組んだ。
開発技術の内容
ア 温室内で定植直後からビニール等の資材でトンネル被覆し、高温処理を行うことで草丈が伸長し、開花が遅延する。
イ 高温処理を4~8週間行うと、通常より節数が8~10増加し、草丈が8~10cm伸長する。また、開花日が4日程度遅延する。
期待する効果
切り花長が長くなることから、高品質切り花の生産ができる。また、開花が斉一化し労力が集中する春期に、開花時期を遅延させて分散させることが可能となり、集中出荷を回避できる。
連絡先
淡路農業技術センター農業部 0799-42-4880 (作成者:石上 佳次)