開発技術名

「兵庫オリジナルギクの出荷期間拡大のための作型開発」

 

技術開発の経緯

 兵庫オリジナルギクは兵庫県花卉協会との共同研究で育成を行ってきた。市場及び生産者からは好評を得たが、現状では季咲き栽培のみのため、出荷期間が短く、作期拡大を求められている。

 

開発技術の内容

ア 12月出荷作型:挿し芽7月末、定植8月中旬、挿し芽から10月上旬まで22時から夜間4時間電照、11月から最低5℃加温する。花首伸長抑制のため着蕾時と3週間後にビーナインの1,000倍希釈液を散布する。消灯後60~70日で開花する。適応品種は兵庫花9号、10号、11号、12号、13号である。
イ 3月出荷作型:穂冷蔵(2℃)8月末、挿し芽9月末、定植10月中旬、挿し芽から12月末まで22時から夜間4時間電照、定植時から最低13℃加温する。12月末の電照消灯時に最低15℃加温に変更し、その2週間後から7日間22時から夜間4時間の再電照をする。着蕾確認後、最低13℃加温に再変更し、花首伸長抑制のため着蕾時と3週間後にビーナインの1,000倍希釈液を散布する。消灯後70日前後で開花する。適応品種は兵庫花9号、12号、13号である。

 

期待する効果

 最低5℃の加温で年末まで出荷可能となる。3月開花作型を導入すれば出荷期間は半年となり、出荷量の大幅増が期待できる

 

連絡先

 農業技術センター農産園芸部  0790-47-2424     (作成者:玉木克知)