開発技術名
「兵庫オリジナルギク(商品名「サンバマム」シリーズ)の開発」
技術開発の経緯
今までのイメージを払拭できる洋花的な新しいタイプのキクの品種が欲しいという兵庫県花卉協会からの要望により、兵庫県花卉協会との共同研究として平成17年に育成を開始した。兵庫県花卉協会の会員から提供された営利用八重輪ギクを子房親、古典ギク(一文字ギク)を花粉親として当センターにて交配した。得られた後代系統を、会員のほ場及び当センターにて選抜を行い、品種登録を行った。
開発技術の内容
平成23年に‘兵庫花9号’、‘兵庫花10号’、‘兵庫花11号’の品種登録出願を行い、平成25年に‘兵庫花10号’と‘兵庫花11号’が品種登録された。さらに、平成25年には‘兵庫花12号’、‘兵庫花13号’の品種登録出願を行った。育成品種はいずれも自然開花期が10月の大輪の輪ギクでデイジー咲きやアネモネ咲きの豪華なイメージの花が特徴である。又、ダリアなどの洋花に比べて水あげ、花持ちが良く、生け花などの装飾用素材としての利用に高い評価を得ている。
期待する効果
これまでにない新しいタイプのキクとして新規需要を開拓することで、関西のみならず全国の市場においても有利販売ができ、生産農家の栽培意欲の向上による産地の活性化が図れる。
連絡先
農業技術センター農産園芸部 0790-47-2424 (作成者:玉木克知)