開発技術名

「小ギクつぼみ切り花の開花処理技術」

 

技術開発の経緯

 直売所販売や市場出荷に対応した小ギクのつぼみ切り花を人工的に開花させる技術を検討した。

 

開発技術の内容

 膜切れ直前のつぼみステージで収穫した切り花をショ糖が3%、チオ硫酸銀錯塩(STS、エチレン作用阻害剤)が0.03mmol、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(界面活性剤)が0.03%、8-ヒドロキシキノリン硫酸塩(8HQS、抗菌剤)が200ppmの組成の開花液に生け、気温が20~25℃、明るさが1~2klx(日長12時間)の環境条件下におくと、7~10日で慣行切り花と同等の品質で開花させることができる。

 

期待する効果

 つぼみ切り花を冷蔵し、計画的に開花させることにより、需要期にぴったりと出荷することができる。また、つぼみ期に収穫するため、花に侵入する害虫の被害を回避することができる。開花処理は農家の作業棟の一角などで行うことが可能で、特別な施設は不要である。

 

連絡先

 農業技術センター農産園芸部 0790-47-2424