開発技術名

「冬季における木質バイオマスチップの効率的乾燥方法」

 

技術開発の経緯

ア 平成26年度までの課題において冬季の原木丸太乾燥についての課題が残った。
イ 冬季における乾燥の実現可能性の把握、少しでも期間を短縮するための乾燥方法の提案
・丸太を縦方向と横方向に置き、乾燥効率の比較
・丸太を木材試験機ファコップにより応力伝播時間を、FFTアナライザにより周波数特性を測定し、その変化から現地(生野、神崎、山崎)はい積み(縦積み、平積み)されたスギ原木丸太の重量(含水率)変化(乾燥過程)を測定分析
・効率の良いチップ乾燥システムの検討(低コストで、簡易な方法)

 

開発技術の内容

 冬季における木質バイオマス燃料を効率よく乾燥する方法は、丸太のまま、長期間に渡って「はい積み」(縦積み、平積み)するのではなく、丸太をチップ化し、下から送風(30時間)する乾燥方法である。冬季間はチップ状態での乾燥割合を増やす必要がある。
(※送風により含水率約100%のスギチップを所定の含水率(80%)まで、短時間で乾燥できる)

 

期待する効果

 今後はチップ乾燥システムを検討し、バイオマスボイラーの効率向上を図る。

 

連絡先

 森林林業技術センター木材活用部 0790-62-2118 (作成者:山田 範彦)