開発技術名

「①県産木材による住宅部材における乾燥基準の提案②県産材製品の含水率測定技術の向上」

 

技術開発の経緯

 木造住宅部材(内装材、柱材、梁材等)は、乾燥が適切でない場合、割れ、そり等が発生し、クレームとなる場合が多い。そこで、住宅部材毎の適切な乾燥基準を明確にするため、県下3地域において、住宅の各部所(1F床、2F床・天井)の温湿度変化を測定し、それに対応した平衡含水率から乾燥基準を求めた。また、流通している製材品の含水率も調査した。さらに、水分計(含水率測定機器)の精度を高めるための改良を検討した。

 

開発技術の内容

①住宅部材における乾燥基準の提案
 住宅の各部所での平衡含水率は、10~16%(北側、冬、下部で高い)であることが判明し、乾燥基準(目標仕上げ含水率)は、13%であることを明確にした。
②含水率測定技術の向上
 水分計の電極を直交して配置、先端を丸くして電極を押し当てる圧力を一定にする改良を行い、内部の水分も測定できるように精度を向上させた。

 

期待する効果

 乾燥基準に従い目標含水率まで乾燥し、寸法が安定した高品質な県産木材製品の生産拡大と利用拡大

 

連絡先

 森林林業技術センター木材活用部 0790-62-2118