開発技術名

「太陽光を利用した低コスト低環境負荷の木材乾燥技術」

 

技術開発の経緯

ア 化石燃料や電力の価格が高騰しており,低コスト乾燥のニーズが高まっていた。
イ 京都大学よりログハウス型乾燥室の提案があった。
ウ シエラテクニクス㈱より効率的な太陽光集熱装置の技術提供があった。

 

開発技術の内容

ア 本乾燥機を用いた低温乾燥においては、効果的に乾燥させる方法は、初期段階に風が当たるように、貯蔵タンク内で熱交換した空気を乾燥室内に導入する内部送風型とする。
イ 簡易なリニアフレネル型集熱機の製作,導入することで集熱機本体からの熱損失が軽減され,効率が向上する。8㎡の集熱パネルを用いた場合には,約50MJ/日。2枚を用いることで100MJ/日(灯油2.85L分,電力27.8kWh/日,558円/日(@20円/kWhの場合))を見込むことができる。
ウ 乾燥に要する日数が2~3割短縮され,材色や変形等の面に関しても天然乾燥と遜色がない製品が期待できる。

 

期待する効果

 今後はバイオマスチップ乾燥への応用を検討する。

 

連絡先

 森林林業技術センター木材活用部 0790-62-2118 (作成者:山田 範彦)