開発技術名

「ベニズワイかにかごへのリング脱出口の装着」

 

技術開発の経緯

 小型ベニズワイの混獲は極端に多くはないが、かご漁具(目合15cm)の特性上、省令で定める甲幅9cm以下の個体が、浸漬日数の短い航海を中心に数%混入することは避けられない。
 これらの小型個体は市場で販売できないため、漁業者による選別作業の負担となるとともに、選別後海上投棄した個体も生き残ることができず、資源減少の原因にもなっていた。そこで、選別作業の軽減と資源保護を図るため、漁具改良を行った。

 

開発技術の内容

 ベニズワイかにかご網の側面下部に内径10cmのリングを1個はめ込み、一旦かごに入網した小型のベニズワイが脱出できるようにした。リング脱出口の装着により、甲幅9cm以下のほぼ全数、10cm以下では66%が脱出した。リングの材質として内径10cmの塩ビパイプを輪切りにした物を用いたため5円/個以下と低コストで作成出来た。

 

期待する効果

 漁獲量増加につながると期待される。一方で、装着による総入網重量の減少は8%と推定されたが、それらは商品価値の低い小型個体であり、一時的な漁獲金額の減少は少ないと考えられる。平成23年5月時点で、全船がほぼ全かごにリング脱出口を装着済みとなっている。

 

連絡先

 但馬水産技術センター 0796-36-0395