開発技術名

「エコフィードを最大限活用した乳牛用発酵混合飼料」

 

技術開発の経緯

 畜産経営は、輸入飼料への依存度が高く、飼料価格の変動に左右されて不安定である。また、食料自給率向上の観点から食品製造残さ等エコフィードの活用に取り組む必要がある。そこで、県下で入手可能なエコフィードを対象に乳牛へ給与した場合の影響を明らかにする。

 

開発技術の内容

 バイオエタノール粕(DDGS)、ナタネ油粕、しょう油製造残さ発酵飼料、酒粕、茶殻などの飼料成分を分析し、それぞれの飼料特性に応じて既存飼料原料と置き換えた給与試験によって乳生産性や栄養生理状態への影響を評価した結果、全体の25%をエコフィードで置き換えた乳牛用発酵混合飼料(発酵TMR)を開発した。

 

期待する効果

 エコフィードを取り入れたことにより、TMR販売価格を3~5%程度低減でき、酪農家の飼料コスト削減に貢献できる。また、TMRを構成する他の輸入飼料原料が上昇した場合も、地域でのエコフィードであるため、TMRの価格変動を小幅に抑制することができる。

 

連絡先

 淡路農業技術センター畜産部 0799-42-4880