開発技術名

「但馬牛の育成期における濃厚飼料の最適給与技術」

 

技術開発の経緯

 これまで但馬牛子牛の育成技術として追加ほ乳技術などを開発してきたが、子牛市場出荷時の日齢増体量が0.9kg未満の去勢牛が全体の25%を占めている。日齢増体重が0.9kg未満の牛は通常の肥育方法では標準の増体を示さず脂肪交雑も低い。
 そこで、但馬牛繁殖農家1706戸について、子牛市場情報及び枝肉情報を基に枝肉成績に及ぼす繁殖農家の効果を解析して、繁殖農家の飼養形態調査結果から、但馬牛の発育を改善する飼養管理技術を開発する。

 

開発技術の内容

 去勢子牛への濃厚飼料の最大給与量を、7か月齢で上限の4kg給与にすると飼料効率が最良で、さらに粗飼料摂取量が増加して、子牛育成期の増体と肥育期の増体が良くなる。

 

期待する効果

 発育改善技術の開発により但馬牛の生産性を向上する。

 

連絡先

 北部農業技術センター畜産部 079-674-1230 (作成者:秋山 敬孝)