開発技術名

「育種評価を用いた種雄候補牛の選抜と能力評価方法」

 

技術開発の経緯

 但馬牛の純粋性を維持しながら経済的能力を高めるため、遺伝的多様性とともに、経済形質の向上をはかる種雄牛群を整備する。

 

開発技術の内容

 遺伝的多様性を図るため、父母両系から受け継がれる遺伝子による但馬牛の分類手法(ジーンドロッピング法)を確立し、育種基礎雌牛、種雄牛候補雄子牛の選定ができるようになった。また、従来の枝肉重量等6種の形質に加え、分娩間隔、ほ育能力等種牛性の育種価の活用が出来るようになった。また、交配種雄牛助言ソフトMSASを開発し、繁殖農家において、近親交配をさけるとともに産肉、種牛能力に優れた子牛を生産できるようになった。

 

期待する効果

 城崎系3頭(基幹1、待機2)、熊波系6頭(基幹1、待機5)、中土井菊美系12頭(基幹3、待機9)、中土井田福系13頭(基幹4、待機9)、中土井その他6頭(基幹3、待機3)を選抜でき、種雄牛の遺伝的多様性は広がりつつある。また、丸福土井や丸宮土井など超高能力種雄牛が計画的に造成出来るようになり、但馬牛の効率的な改良手法として利用できる。

 

連絡先

 北部農業技術センター畜産部 079-674-1230