開発技術名
「DNAマーカーを用いた『ひょうご味どり』のもも肉割合の改良方法」
技術開発の経緯
もも肉の需要はむね肉に対して圧倒的に多く、むね肉の2倍以上の価格で取引されている。もも肉割合の高い鶏を作ることは、販売単価の上昇を通じて農家の収入増加につながる。そこで、「ひょうご味どり」の種鶏である薩摩鶏雄と名古屋種雌を交配して実験家系を造成し、もも肉割合のゲノム解析及び交配実証試験を行った。
開発技術の内容
1番染色体の2個のマーカー(ADL0019及びLEI0068)はもも肉割合の選抜に有用であった。
これらのマーカーの近辺には、筋肉の発現に関与する遺伝子MYF6(Myogenic factor 6)が存在していることが知られている。
66羽の「ひょうご味どり」による交配実証試験の結果、もも肉割合が高いDNA型を持つ種鶏から生産された「ひょうご味どり」のもも肉割合の平均値は24.6±0.9%であり、従来のもも肉割合(20%)よりも増加した。
期待する効果
「ひょうご味どり」のもも肉割合の改良による需要及び飼育羽数の増加
連絡先
畜産技術センター家畜部 0790-47-2430