開発技術名
「無薬飼料へのキムチ由来乳酸菌死菌体製剤添加による子豚の成長促進」
技術開発の経緯
食の安全・安心への対応として、生産性向上の目的で養豚用配合飼料に添加されている抗生物質の使用量を低減するために、その代替物としてキムチ由来乳酸菌死菌体製剤をほ育期及び子豚期の飼料に添加し、増体量や飼料要求率など生産性に及ぼす影響を検討した。
開発技術の内容
抗生物質無添加(無薬)のほ育期(体重10~30kg)及び子豚期(体重30~70kg)用飼料にキムチ由来乳酸菌死菌体製剤を0.02%添加して子豚に給与すると、無薬飼料の場合と比較して日増体量が12%(675g→754g)、飼料要求率が7%(2.57→2.40)改善され、その成長促進効果は抗生物質添加飼料を給与した場合(日増体量763g)と同等であった。
このことから、キムチ由来乳酸菌死菌体製剤は、ほ育期から子豚期用飼料に添加される抗生物質の代替物質として利用が可能であ
る。
期待する効果
安全・安心を前面に打ち出した差別化商品の生産をめざす経営体において、消費者ニーズに即した個性、特徴のある肉豚生産の選択肢とすることができる。
連絡先
畜産技術センター家畜部 0790-47-2430