開発技術名
「無薬飼料へのコエンザイムQ10添加による子豚の発育促進」
技術開発の経緯
食の安全・安心への対応として、家畜用配合飼料に生産性向上の目的で添加されている抗生物質の使用量を低減するために、その代替物としてコエンザイムQ10を子豚用配合飼料に添加し、増体量や飼料要求率など生産性に及ぼす影響を検討した。
開発技術の内容
抗生物質無添加のほ乳期子豚用飼料(体重10~30kgの間給与)にコエンザイムQ10を20ppm添加した飼料を子豚に給与すると、抗生物質無添加飼料の場合と比較して日増体量が18%(571g→674g)、飼料要求率が14%(2.08→1.78)改善され、その効果は抗生物質添加飼料を給与した場合(日増体量669g、飼料要求率1.81)と同等であった。
このことから、コエンザイムQ10は、ほ乳子豚用飼料に添加される抗生物質の代替として利用が可能である。
期待する効果
消費者の求める安全・安心な豚肉の生産を行う養豚農家での活用が可能である。
連絡先
畜産技術センター家畜部 0790-47-2430