開発技術名
「簡易土壌水分計を用いた黒大豆の灌水時期判断技術」
技術開発の経緯
黒大豆は本県の地域特産物であるが、近年、担い手の高齢化による管理不足や気象変動などによる水ストレスを受け、収量・品質が不安定化している。そこで、大豆の水ストレスを一筆ごとに評価し、それに基づいた要灌水点を判断する技術を確立する。
開発技術の内容
透明塩ビ管などを利用して簡易土壌水分計を製作し、これを用いた水ストレス回避のための要灌水点評価手法を確立した。この技術を用いることで、栽培時の夏期の水ストレスを回避でき、黒大豆の収量・品質の安定化を図ることができる。
期待する効果
農家の経験と勘に頼っていた黒大豆の夏場の水管理を客観的に行えるようにしたことで、黒大豆の収量・品質(10%向上)の安定化が図られる。また、水ストレスが回避されることで生育の斉一化が図られ、早期収穫が可能になり、経済性(単価が20%向上)が向上する。
連絡先
農業技術センター農産園芸部 0790-47-2412